避妊手術と去勢手術の必要性
うさぎを飼い始めて1番悩んだ事は、ウサの避妊手術をどうするか!という事です。
うさぎのメスは、高い確率で子宮の病気になり命を落とす事があるのですが、避妊手術をすればそれを回避できるそうです。
逆に手術を受けなければ、早ければ4歳くらいの時に病気で亡くなるケースもあるようです。
またオスの場合も去勢手術というのがあり、必ず必要という訳ではありませんが、場合によっては手術した方が良い場合もあります。
しかし手術にはメリットばかりでなく、リスクも少なからずあるので悩む所なんです・・・。
なので今回は去勢、避妊の手術についてまとめていきたいと思います。
オスの去勢手術のメリット・デメリット
うさぎのオスの去勢手術は、主に問題行動に対して困っている方が手術を受けられます。
オスの場合は縄張り意識が強いので、攻撃的になったり縄張りを広げようとマーキングの行動が目立ちます。
その対応として去勢をされる事が多いように感じます。
なので健康なうさぎに対してメスを入れる事はどうなのか!?という葛藤があるみたいです。
- 精巣腫瘍などの生殖器の病気にかからなくなる
- 攻撃的な性格が穏やかになる
- スプレー(おしっこ)やマウンティング(腰振り)の減少)
- 繁殖が出来なくなる
- 麻酔による手術のリスク
- 太りやすくなる
やはり大きなメリットとしては、スプレー行為が無くなったり、噛みつきの行動が無くなることです。
しかし性格自体が変わる訳では無いそうです。
あくまでホルモンの影響によって攻撃的になっていたのが、手術によって落ち着いたという感じです。
デメリットの方としてはやはり麻酔による手術です。
ただメスの避妊手術に比べてオスの手術は開腹手術ではないので、メスの避妊手術よりはリスクが少なくなります。
ただ太り易くなるので、術後の体重管理が大切になります。
うさぎの肥満は短命になる原因なので、食事には気を付けましょう!
手術を受けられる期間
6ヵ月頃〜3歳までには
手術費用の目安
15000〜30000円くらい
日帰りか入院かで値段が大きく変わってくるようです。
大体は日帰りで済むようですが。
手術の内容と流れ
全身麻酔をかけ、左右の精巣(睾丸)を摘出し、傷口を縫合します。
- 事前に血液検査
- 麻酔
- 去勢手術(睾丸摘出)
- 1週間後くらいに抜糸
手術の時間としては15分から30分程度で終わるようです。
オスの場合はメスに比べて生殖器の病気のリスクは低くなるので、手術を受けるかどうかはというのは、飼育中のうさぎの様子を動物病院に先生に相談し、しっかり家族と話し合って決める必要がありそうです。
メスの避妊手術のメリット・デメリット
メスの避妊手術の必要性についてはこの様なデータがあります。
<くらた動物病院HPより>
6歳のウサギの6割から7割に子宮腺癌や卵巣腫瘍などの腫瘍性疾患が発生している。私の経験でも、ある期間に3歳から6歳のウサギを避妊手術した結果、その90%以上に子宮卵巣の疾患が見つかりました。しかもこれらのウサギはすべて外見上健康であったのです。
記事はコチラ ⇒ HP
うさぎのメスの場合の避妊手術については、オスの去勢手術に比べて、その必要性はかなり高くなります。
4歳以上で子宮系の病気を発病する確率が50%以上。
5歳以上だと80%以上と言われています。
我が家でも当然避妊手術について奥さんと話し合ったのですが、うちの奥さんは避妊手術に関しては否定的でした。
その理由としては,
・自然のままに育てたい
・健康な状態でリスクを背負うのは違うような気がする
という事からでした。
確かに奥さんの気持ちも分かります。
必ず子宮の病気で亡くなる訳では無いので痛い思いをさせたくないって考えです。
やはりこの避妊手術に関しては賛否両論あり、なかなか難しい問題です。
なので我が家でも、”受けさせたい派”の僕と”受けさせたくない派”の妻に見事別れました。
避妊手術のメリット・デメリット
メリット
- 子宮系の病気にはかからない
- 偽妊娠の行動が収まる可能性
- 望まない妊娠を避けられる
- 性格が穏やかになる
デメリット
- 出産できなくなる
- 麻酔による開腹手術のリスク
- 太りやすくなる
避妊手術の1番のメリットは子宮の病気にならずに、うさぎを長生きさせてあげられることです。
オスに比べてメスの寿命が短い原因が子宮の病気にあるからです。
あと、偽妊娠を頻繁に繰り替えす子は、この症状が軽減する可能性もあるみたいです。
そして皆さんが1番気になる所は、麻酔による開腹手術のメリットだと思います。
麻酔をかけたまま目が覚めなかったら・・・・そんな恐怖が避妊手術を受けさせない1番の理由じゃないでしょうか。
ただ、一昔前と比べてうさぎに詳しい獣医師が増えた事や、麻酔の精度が向上している点があります。
1番重要なのは、安心して任せらる獣医に出会えるか!そこの様な気がします。
手術を受けられる期間
6ヵ月頃〜1歳くらいまでには
6ヶ月以上の健康な子となりますが、1歳齢を過ぎますと内臓脂肪の貯留が著しくなるため、手術のリスクが上がります。
手術費用の目安
3万〜7万円程度
近所の動物病院では、日帰りで3万5000円と言われました。
手術の内容
全身麻酔をかけ、開腹手術して卵巣(または卵巣と子宮)を摘出し縫合します。
避妊手術の考え方
避妊手術を受けさせるかどうかはとても悩む問題だと思います。
僕は受けさせたいと思っていたのですが、近所の動物病院では避妊手術をあまり勧められませんでした。
『気になる方は受ける感じですかね・・・・大体割合にして1割程度です』
という言い方で、避妊手術を勧められるかと思っていた僕は正直どうしたら良いのか分からなくなりました。
そこでツイッターでこんな質問をしてみました。
避妊手術受けた?受けてない?
結果としては、綺麗に半分に分けれました。
★受けた・受けさせる予定 47%
★受けてない 53%
この半分って所がまた悩む所ですが、やはり1割は少なすぎると思ってたので結構受けてるなって印象です。
ちなみに今現在悩んでおられる方の為に、避妊手術賛成派の意見と反対派の意見を載せておきます。
沢山のかたの体験談を頂きかなり参考になると思います。
すこし長いですが、ぜひ読んでみて下さい(・・;)
受けた人の意見
- 既に10年前にはメスは7割以上子宮疾患になる可能性あるから1才過ぎたら早めに避妊手術して!が常識でした。その頃オスはスプレーひどければ…な感じだったけど現在はオスも疾患予防で去勢推奨されています。積極的に勧めない獣医はうさぎに詳しくないか腕に自信ないか。とうさぎ専門医談(複数病院)。ちなみに友人のうさぎは2才でガン発症しました。発病して、高齢で、体力落ちて、からの手術はリスクがぐんと上がります。癌が進行してたり転移してると手術もできず苦しみの時間が壮絶なものだと言うこともお伝えしておきます。
- あと数日で9歳になります。子宮疾患の予防も理由だったのですが、他の方のコメントにあったように、気性が荒くなり、巣作りをするようになり、いつもイライラしてる感じがかわいそうだったのが一番です。手術後は穏やかになり、??とも仲良くなれたし長生きしてくれていて正解だったと思ってます。
- 私の先生は「この先、長く過ごしたいならすべき」という考えの方。直前まで悩みましたが「済みのオンナ」です笑。一時、痛さでうっ滞になり不調でしたが、今はすっかり元気?食欲も前よりあります。不調時は後悔したけど、やってよかったかな…って今は思ってます。
- その病院はうさぎ麻酔手術に自信がないのだと思います。その地方で一番腕が良い先生を探すつもりで情報収集すると良いですよ。ほかで手術してもらったと言っても、今の病院の先生は怒らないはず。怒らないのが良い先生です。
- 思ったよりまだ避妊の必要性は十分知られていないようなのですね。必要性はあるものの、うさぎという難しいエキゾチックの枠を嫌がる先生も多いと思います。何故必要か、手術において起こりうるリスク、術後の処置、飼い主様が、全てに納得する必要があります。私はうさぎの避妊手術は賛成側です。
- 手術の自信がない挿管麻酔が出来ないのもあり専門でエキゾチックを学ばれてないDr.は勧めない様です数年前挿管麻酔器具は開発販売されてるので導入してくださるならそれはクリアですが 開腹手術が不安であるお医者さんは勧められないみたいです。又、エキゾチックを専門で学ばれているDr.は勧めてます。
- 先月、うちのウサは一歳の避妊手術をしてきました。他の方のリプにもありましたが麻酔のリスクがあるので数%のうさちゃんは何らかの影響がある場合があると事前に説明を受けた上で決断致しました。結果無事に帰宅し、現在元気に過ごしております。
- 以前、うさぎの女の子を飼っていたときに2歳で手術をしましたが、そのとき既に子宮が悪くなりはじめていました。その子は9歳手前まで生きてくれましたが、やはり手術はリスクもありますし、可哀想ですからお気持ちよくわかります。私もその判断がつらく、その後は男の子を飼うのが続いています
- 今年の1月にしました。ウチの子は偽妊娠が激しく毛を抜いてハゲ作っちゃうので。獣医さんも避妊手術した方がいいって進めてくれました。
- 健康診断に行った際に先生から、「うさぎさんは子宮疾患が多くて、発情が始まると、この子の性格とは別に、ずっとイライラしている状態になる。子どもを作る予定がないのであれば、避妊をおすすめします」と言われて決断しました
- うさぎの女の子は、かなりの高確率で子宮疾患になります。長く一緒にいたいなら避妊をおすすめします。麻酔のリスクは、他の哺乳類に比べても同じリスクです?うさぎさんだけに麻酔のリスクが高いということはありません。
- 1歳を過ぎた頃、避妊手術をしました。お医者さんが教えてくれましたが、その時点ですでに病変があったとのこと。早くに取り除くことができたので、春には4歳になる今も元気です。お悩みなら…お医者さんが信頼できる方かというのは大事だとは思います。
- 勧めてないってことは、その獣医さんに手術してもらうのはやめておいた方が良いと思うわ。ママは体力あるうちに手術した方が、高齢になって病気になって手術するよりは良いと思って手術に踏み切ったんですって。
受けてない人の意見
- 私が手術反対派だったので、しませんでしたが、6歳間近で大量出血、貧血で生きていられるのが不思議な状態にまでなりました。とても上手な先生と出会えて、翌日緊急手術。奇跡的に助かりました。リスクはありますが、これからお迎えする子も手術は体力があるうちにやろうと考えています。
- うちは代々 避妊手術してません。子宮系の病気で亡くなった子もいません。
- 手術のリスクを考えてやめました。みるちゃんの、生命力と運命にかけました。今のところ、8年目ですが元気です。前の??は雄で 、12年生きてくれて、老衰で死ぬのかな?って思っていたけれど、最後は癌でした。悩みますよね、長く一緒にいたいですもんね。
- うちの子はは2歳で子宮の病気で出血即手術になり、慌てました。大出血すれば、数分で命がなかったですよと言われ…どうせ手術するなら元気で安全なうちの方が良かったかなとも思いました。麻酔のリスクは殆どないと言ってもゼロじゃないから、ホント悩み処ですよね。
- うちは7歳の時におちっこの時出血して、調べてもらったら子宮からの出血とわかり、子宮取りました。結果は、子宮過形成でした。その後は9歳で旅立つまで元気に過ごしてくれました。
- うちのおもちさん、熟女、は未避妊です。獣医さん曰く、寿命短いから無理にストレスかけなくってもいいのではと。
- うちの子は1歳になって直ぐに膣炎にかかり手術しました。もう1ぴょんは心臓の病気があるので手術自体耐えれませんので、子宮系の病気になったら病気で亡くすか麻酔で亡くすかの選択になります。
- 今は亡き愛兎ですが、避妊手術を迷っているうちに、子宮癌が見つかりました。結局、8歳直前で、子宮と卵巣を摘出しました。11歳まで長生きできたのは癌の手術をしたからだとは思いますが、もっと若いうちに避妊手術をしても良かったのかな?と思っています。決断が難しいですね。
- 今の子を含め女の子4ぴょんのうち、3ぴょんが子宮癌や子宮疾患を発症し、避妊手術をしました。手術したくない気持ちはすごくわかります。代わりに血尿を見逃さないようにしてください。
- 私のウサは、避妊手術はしておらず、4歳半のときに子宮ガンになり、わかった時には手の施しようがないくらい進行しており、1週間で息を引き取りました。その時は確かに手術しておけば良かったと思いましたが、どちらもリスクありますもんね。じっくり話し合って考えてください!
- 過去20年、男の子も女の子も迎え、多頭飼いだった時期もありますが、血尿や睾丸の異常等、発生したことはありません知識として病気のリスクは把握してますが、健康体にメスを入れることで崩れているであろうホルモンバランスの方が彼らの日常生活の負担になるのでは?と思い検診の方を重視にしてます。
- うちが行っている病院の先生曰く、うさぎは他の動物より麻酔が掛かりにくく、その分深く掛けないといけないので、リスクは高いと言ってました。その先生は鳥類、爬虫類にも麻酔を掛けて手術できるエキゾチックアニマルに詳しい先生です。
- 以前女の子のうさぎを飼っていたのですが、4歳で子宮の病気になりました。病気が分かった時にはもう手遅れで、最後の望みで手術をしたのですが、病気が進行して弱っていたこともあり、その時に旅立ってしまいました。最初に手術をしておけばまた違う結果だったのかな?とも思います。
- 先生からは術後は強制給餌することになるかもと言われ、迷っています(;´_ゝ`)オスも飼っているのでかなり悩んでいます(;´_ゝ`)
- 私が飼ってるのは男の子ですがネットでよく避妊手術はするべきだって言われているのが気になってブリーダーの方に問いかけしたことがあります。答えはしない方がいいでした。理由は子宮を取ることで本来の動物の本能が薄れ、食に走ってしまったり太りやすくなったりして別の病気にかかりやすくなるという事とネットで言われているほぼ確実に子宮の病気になると言うのはデマだからだそうです。そのブリーダーの方は何十年も沢山のうさぎを育てていますがメスのウサギで子宮の病気にかかってしまった子は今までで2羽だそうです(毎月お世話になりに行きますが本当に多くのうさぎを飼っておられます)ですの患う可能性はゼロではないが高確率な訳でもないようです。
- うさぎ専門病院で「避妊手術のリスクが1割程度として、何も異常がないのに手術をすることはゼロのリスクを1割に増やすこと。何か異常があって生命の危険があるならば1割のリスクをとるのは仕方ないけど、健康な状態でわざわざリスクを取るのはお勧めしない」と言われました。
- 歴代の子みんな(4匹)避妊手術はしたことないです。もちろんうささまは犬猫に比べて病気の発症率がかなり高いことも承知なのですが、以前開腹手術で悲しい思いをしたのと、(飼ってる時点で人間のエゴですが)本来の生き物としての機能を奪ってしまうのはどうかと思ってしまうところも私はありますね…
どうでしたか!?
個人的にはですが、専門家である動物病院の先生でも色んな意見がある事が分かりました。
多分、自分が行ったところの先生が手術を進めるのであれば気持ちは手術をする方に傾くだろうし、逆に僕が行った動物病院の様にあまり勧められないのであれば逆に本当に必要なのだろうか・・・という疑問が湧いてくるのだと思います。
という事は今の所、どちらが正解という答えは無いという事です。
これが将来的に、リスクが極端に低くなるというなら避妊を進める方も多くなると思いますが。
という訳で、避妊手術・去勢手術に関しては良く家族の方と考えて結論を出す!
結局の所はそれしかありません。。
悩んだ分だけそれがうさぎに対する愛情だと思います。