うさぎの下痢(軟便)は命に関わる病気
「ウサギにとっての下痢というのは命に関わる大きな問題です」
ペットショップで引き渡しの時に言われて、初日から不安に襲われたセリフ。
これは脅しとかでは無く
環境が変わった仔ウサギは特に下痢に成り易いので、本当に気を付けて下さい!
とアドバイスされました。
『うさぎの最初の1週間の飼育』でも紹介したのですが、とにかく静かな所でそっとしておいてあげて下さい・・・と。
人間やその他の動物と違い
うさぎの場合は下痢は命取りという事でした。
なのでマヂでうさぎの下痢には気をつけましょう!
そして知識を付けましょう!
うさぎの下痢(軟便)の症状
- 液状の水分を多く含んだ便(下痢)
- 液状の下痢とも盲腸便とも違う少しゆるい便(軟便)
- お尻が糞で汚れている
- ケージ内が汚れている
- 水っぽい糞がとても臭う
下痢、軟便の症状としては、水っぽい柔らかいベチョベチョで明らかに水っぽいウンチがでます。
うさぎには基本2種類のウンチがあります。
毎日大量に放出されるコロコロうんちと、食糞としてウサギが食べる盲腸糞です。
そして異常なウンチがそれより柔らかい軟便、さらに水っぽいのが下痢となります。
ウンチの周りが濡れている、トイレのシーツにウンチと一緒に茶色いシミが付いている場合は下痢になります。
また、下痢や軟便になるとお尻の周りも汚れているので怪しいと思った時にはチェックしてみて下さい。
下痢と軟便の違い
コロコロウンチ、盲腸糞、下痢に関しては見分けが付くと思います。
ただ軟便というのは見分けるのが難しいとおもう。
<軟便とは>
液状の下痢とも盲腸便とも違う少しゆるい便のことを軟便と呼ぶ。
特に盲腸糞と軟便の違いに困ると思うのですが、
軟便 ⇒ 食べない
こういった違いもあります。
そもそも盲腸糞は食糞なので普段見かける事が無いので、落ちてるという事は
- 上手に食べれない(太りすぎなど)
- 食べる必要が無い(十分に栄養が取れている)
- 盲腸糞ではなくて軟便だった
という可能性があります。
盲腸糞が大量に落ちているという光景は異常なんだろうね。
盲腸糞くってねーじゃんか!じゃなくて、実は軟便だったの!?みたいな。
そう考えると怖いっす。
あまり盲腸糞を見かけた事がない!という方はコチラを参考にしてみて下さい。
【関連】ウサギのウンチには盲腸糞とコロコロウンチの2種類存在するらしい!
下痢(軟便)の原因
- ストレス
- 寄生虫の感染(コクシジウム)
- 胃腸の働きの低下
- 食欲不振
- 野菜の与えすぎ
ストレスによる下痢(軟便)
下痢や軟便の原因としては、子供の時はストレスが原因になる事が多いそうです。
特に環境の変化はうさぎにとっては大きなストレスで、家に迎えた時は細心の注意が必要。
うさぎはストレスに大変弱いので、その結果胃腸の調子が悪くなってしまうそうです。
感染症による下痢(軟便)
下痢の原因としてコクシジウなどの寄生虫が消化管内寄生虫に感染することで、胃腸が傷ついて下痢をおこすことがあります。
うさぎが成長したり、調子のいい時には症状は出ないそうですが、逆に子ウサギの時や調子が悪い時に下痢の症状が出ます
食べ物による下痢(軟便)
その他には普段食べているエサが関係してきます。
- 繊維質が少ない
- 炭水化物やたんぱく質の多いエサ
- 古く痛んだエサ
- 初めて食べるエサ
ペレットや牧草を食べないで食物繊維が不足して下痢になり易くなります。
エサの急激な変化もストレスになるので、家にお迎えする時は、それ以前に食べていたエサを与えましょう。
エサを変更したいなと思った時は、以前の餌と新しいエサを混ぜて少しずつ新しいエサの分量を増やしていく事がコツです。いきなり新しいエサに変えるのはリスクなので辞めましょう。
あとおやつ等の与えすぎで、糖分を過剰に取り過ぎるのも良くありません。
おやつは甘いのでどうしてもウサギは喜んで食べてしまいますが与えすぎに注意。
オヤツを与える場合は、果物や野菜や野草などをたまに少量あげる程度にしましょう。
下痢(軟便)の対処法!
- 直ぐに動物病院を受診する
- 体温を暖める
- 水分補給をさせてあげる
動物病院に行く
とにかく命に関わる事なので、下痢に気が付いたら早めに動物病院を受診しましょう!
その時に一番新しい便を持っていくと獣医の方も助かると思います。
しかし下痢に気付いたのが夜だったら・・・・・困りますよね。
朝まで生きた心地がしないと思いますが・・・
体を温めてあげる
まず体が冷えていたら暖めてあげましょう。
毛布のようなモノやヒーターなどで。
あと、お尻が汚れていたら、それも体温低下になるので綺麗に拭き取ってあげる事が大事です!
水分補給
そして脱水症状を回避するために水分補給も忘れずに。
下痢(軟便)の予防法!
- ストレスを与えない
- 生活環境を清潔に保つ
- 牧草をたくさん与える
- 餌は新鮮なものを与える
- サプリメントを与える
最後に下痢にならない為の予防ですが、仔ウサギの時期はとにかくストレスに気を付ける。
そして普段から牧草を沢山食べて貰える努力をする。
あとは感染経路を断つと言う意味でもケージや部屋んぽのスペースは綺麗にしてあげましょう。
ちなみに我が家はペットショップの方に勧められて、乳酸菌を与えています。
コレをペレットに3滴ほど投与してます。
腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を活発にするのに乳酸菌は良いそうなので!
タブレットなんかも売ってますよね。
という訳で、下痢(軟便)の様なウンチをうさぎがした時はすぐさま病院に駆け込んでください。
素早い行動がうさぎの命を救います。